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父の足跡
- masaya f
- 2018年3月17日
- 読了時間: 1分
父の人生は戦争によって青春を失った大勢の人の中の一人です。ギターを弾き、筆文字も達筆でした。標語の募集にも多数応募したり、看板も作っていたと話していました。将棋も強く、囲碁も強く、麻雀も強かったみたいです。戦争の最中ですから徴兵があったようですが、身長が低いことで兵隊には採られず、戦中は豊羽鉱山の勤務となっていました。終戦を迎え鉱山ゆえの肺にダメージがあったそうです。それで退職金で開拓と体の治療を兼ねて、滝里共有地に家を建て少しの田んぼと畑を開墾していました。それから5人の子供の父となり貧しいながらも私たち子供にとって立派な足跡を残しました。私は父を超えることは出来ないでしょうが、父を残すことは出来ました。尊敬出来る人でした。戦時中の話もいつか童話にしたいと思っています。
戦争によってたくさんの才能(科学・文学・芸術全般)が失われたのは悲しいことですが、それらの人々が自分の手の業を思い切り味わえる日が来るのは喜びです。私はその聖書の希望を信じています。
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